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宅配ボックスが当たり前の時代に?その重要な役割も。
昨今の情勢でインターネットを介した買い物やサービスの利用が増え、荷物受け取りのシーンも増えているのではないでしょうか。今回は、需要が高まっている宅配ボックスが担う役割と使われ方についてご紹介します。
ここ数年、インターネットの普及に伴い、通信販売の利用増加によって流通量は増大しています。その結果、副次的な影響として「再配達」が問題となっています。その問題は、単に届け先の不在だけでなく、トラックのCO2排出量増加による環境負荷や、配送を支えるドライバーの不足・高齢化についても広がり、国土交通省では、物流や通信販売などの関係者と共に、再配達削減に向けた取り込みを行っているようです。
その取り組みにより、最近では当たり前になった宅配業者の窓口やコンビニでの受け取りのほか、駅などの公共施設に宅配ボックスの設置が進んでいます。宅配ボックスは「いつでも好きな時に荷物を受け取れる」という消費者のニーズにマッチし、再配達の削減に大きく期待されています。その取り組みは徐々に範囲を広げ、今では戸建て・集合住宅などの一般家庭にも宅配ボックスの設置が進み、エントランスや玄関の前に設置しているところが多くなってきているようです。
2020年に入り、コロナ禍によっていわゆる「おうち時間」も増え、社会全体で他人との対面を避ける傾向が強まり、日ごろの買い物ですら周りを気にする人が多いのではないでしょうか。
新しい生活様式を求められ、巣篭もりニーズも高まっているなか、宅配ボックスが注目されています。
例えば、これまで実店舗で購入していた飲食料品や衣服・医薬品といった日用品、パソコン周辺機器などを通信販売で購入する人が増加しているようです。それ以外にもUber Eatsのようなフードデリバリーやクリーニングなど、宅配ボックスを利用できるサービスが増えており、家で充実した時間をどう過ごすかというところでニーズを伺えます。それらは住宅施設のみならず、駅やコンビニ・ホテルなど公共施設でも受け取ることができ、徐々に範囲が拡大して私たちの日常にすでに定着しつつあります。
また、宅配ボックスにもさまざまな種類があり、住宅においては玄関の脇に置くことを想定したタイプや、郵便受けと一体化したタイプのほかに、集合住宅用のコインロッカーのようなタイプなど形も大きさも多様です。施錠設備も暗証番号であったり、操作パネル付きであったり、携帯で認証するなど、宅配ボックスはさまざまな荷物を受け取れるよう、その利便性が年々進化しています。
宅配ボックスは荷物の盗難や宅配を装った不審者に対する防犯においても有効です。
しかし、たとえ宅配ボックスといえども、届けられた荷物をすぐ引き取らずに長時間放置したり、きちんと施錠されていない場合、こじ開けなどにより、盗難に遭う恐れがあります。
最近では、玄関に“置き配”も増え、家主が不在でも届くことや対面を避けられるという便利さはあります。それでも在宅時間に合わせた配達時間を指定し、荷物はすぐに引き取るようにしましょう。被害に遭わないために宅配ボックスや住宅設備を過信せず、細心の注意を払うことも大切です。
宅配ボックスは、私たちが住まう環境や配送・再配達など物流の課題解決の1つでもあり、新しい生活様式において生活をより安全・安心・快適にしてくれる重要な設備ということがお分かりいただけたでしょうか。なお、宅配ボックスの導入は、設置場所が1つの問題に挙げられるかと思います。設置したい場所の広さや用途、荷物を入れられる大きさや機能など、一個人ではなかなか判断しにくいことも多いと思います。場所や製品によっては取付工事を要する場合もありますから、宅配ボックスを検討している場合は、一度、専門のプロに相談してみてはいかがでしょうか。